薄毛は様々の原因があります。食生活やホルモンバランス、不適切なヘアケア、喫煙、紫外線、冷え性などがありますが、現代社会ではストレスを薄毛の原因にあげる方は多いです。
そこで今回は、ストレスによる薄毛についてご紹介します。
ストレスが引き起こす薄毛のメカニズム
ストレスが蓄積されていくと、交感神経が刺激されて自律神経が乱れ、血行に悪影響が及びます。
また、筋肉の働きやホルモン分泌など、代謝も乱れます。ストレスによって血行が悪くなり、髪の毛の毛根部に必要な栄養が行き届かなくなれば、発毛が邪魔されてしまいます。
薄毛に繋がるストレスの悪影響として、次の3つが挙げられます。
1.血行不良による頭皮環境の悪化
髪の毛を形成している毛母細胞に栄養を運んでいるのは血液です。血行が悪くなれば、本来の発毛サイクルの機能を維持できなくなります。
血液によって運ばれてきた栄養は、毛乳頭から吸収されて毛母細胞の活動を盛んにしますが、それが充分に細胞に行き届かなくなって発毛が抑制されます。
なぜストレスが血行不良を起こすかというと、血流を制御している自律神経が緊張することによって、血管を収縮させてしまう為です。そうなると、栄養を運ぶ血液が減少してしまいます。
2.睡眠不足
充分な睡眠が取れないと、発毛サイクルの代謝活動がうまくいかず、抜け毛の原因となって薄毛に繋がる場合があります。
髪の毛が生成される時間帯は、午後10時から午前2時の間と言われています。十分に睡眠が取れていると成長ホルモン分泌が活発になり、薄毛予防になります。
このように睡眠が薄毛対策には重要ですが、ストレスによって自律神経の制御がうまくいかず、なかなか寝付けない「不眠症」になってしまうこともあります。仕事の関係で昼夜逆転している方は、最低でも週に1度は夜に睡眠をとりましょう。
3.内蔵機能の低下
過度のストレスは、自律神経に大きな支障をきたすことがあります。自律神経が不調になると内臓機能を低下させてしまいます。
髪の毛を形成する栄養素はタンパク質ですが、内蔵機能の低下によってタンパク質が充分に吸収できないと、太くて張りのある毛髪に成長できず、抜けやすくなるので薄毛になってしまいます。
ストレスを改善するために必要な事
薄毛の原因は様々ありますが、ストレスが原因となっている薄毛の場合は、ストレスを取り除けば改善できる可能性が高まります。
ストレス解消法としては、以下の2つが挙げられます。
- 定期的にストレスを発散する
- 過剰にストレスを溜めない
ストレスを発散するには、運動や趣味などがいいでしょう。運動は無心に汗を流して集中することでストレスを発散できます。映画や音楽、旅行やドライブなど、非日常的な体験でもストレスを発散できます。
完全にストレスを取り除くことはできませんが、ストレスと上手に付き合いながら薄毛を解消する対策をしていきましょう。